2月11日に、ワカサギの人工採卵の様子を見る機会がありましたので、レポート報告です。
元々1月21日から2月末まで及び5月1日から7月20日まで、ワカサギの禁漁期になります。
1月21日から2月末までは、産卵に伴う資源保護目的の期間設定です。
当日は禁漁期間中ですが、茨城県の霞ヶ浦北浦水産資源増大対策事業としての補助金事
業として特別採捕許可を得て、茨城県霞ヶ浦北浦水産事務所の係員立会いでの作業にな
ります。
先ずはメスワカサギは生きている個体を用意します。オスは死んでからでも経過時間が少
なければ問題なく使えるそうです。
人工授精用の容器です。汚れて見えますが、ワセリンを塗り、卵の付着を防いでいます。
人工授精した卵を孵化までの間、付着させる道具です。シュロを木型(魚巣)にはめた形です。
魚巣は、霞ヶ浦漁連より支給されるとの事です。使用前に水に付けます。
左の方は、何処かの大学の先生です。左手前の石は、魚巣の浮上を防ぐ為に使う様です。
二人でオス・メスのお腹を押し出しながら、ワセリンを塗った容器で受精作業を行います。
その後、鳥の羽を使い、魚巣に受精卵を付着させます。昔から鳥の羽を使用してい
るとの事で、羽には卵が付かないそうです。
採卵が済んだ、メスワカサギです、体重の30パーセントは卵だったのでしょうか。ワカサギ
の大きさと、卵の熟成は関係なく個体差があり、お腹を押しても卵が出ない個体も結構な
数が居ました。
受精卵がふ化するまでの積算温度は、水温5℃で248℃(49.6日)水温7.5℃で261℃(34.8日)
との事です。